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THE TOPOGRAPHY OF SHIZUOKA 静岡の地形

地盤は地球の造山運動により形成されたもので、同時進行する気象条件により侵食、堆積作用による地形変化と、人為的な地盤変化によって現在に至っています。
これらの地盤の成り立ちから、沖積低地では海岸低地・扇状地・後背湿地・台地(段丘)、また造成地等に分類されます。

海岸低地

海岸低地では砂が主な材料であり、地域によっては砂丘が形成されています。
静岡県内においても遠州灘沿岸、伊豆地区を除いた駿河湾沿岸域に一様に分布していますが、天竜川・大井川・安倍川・富士川・狩野川等の河口部では砂礫が堆積されています。

一般に表層部はゆるい状態にあり、また地下水位は高く地震時における液状化には注意が必要です。

尚、天竜川左岸側から御前崎及び田子の浦から千本松原に至っては砂丘の形成も見られ、それらの地域では比較的締まった状態にあります。
天竜川右岸域では海岸線に平行して6列の砂堤防が発達しており、砂堤防に挟まれる地域では軟弱地盤が形成されています。

海底低地

扇状地

静岡県における大規模な扇状地としては天竜川・大井川・安倍川・富士川の両岸に発達しています。

扇状地

天竜川低地

西鹿島橋を頂点として西側は三方原台地を境とし、東側では磐田原台地を境として沿岸部に至るまで分布しています。

砂礫が主な材料ですが、天竜川低地では中洲の発達が著しく表層部においては軟弱なシルトの分布も認められます。

天竜川低地

大井川扇状地

瀬戸川層群、大井川層群に分類される山地間に拡がり、右岸側では吉田町住吉付近まで、また左岸側ではほぼ黒石川を境として分布が認められます。

下流域では三角州的な堆積も認められますが、主として玉石混じり砂礫等の良好な地盤構成を示します。

大井川扇状地

安倍川扇状地

現河道に沿って一様に分布が認められますが、北方及び東方へはそれほど拡がっていません。

東方への拡がりが少ないのは、庵原山地の延長にあたる残丘(谷津山・八幡山など)の影響と思われ、また北部の浅畑低地、西部の丸子・小坂低地、東部の長沼低地、東南部の大谷低地など、安倍川氾濫源の蔭になる地域では、泥質層を主体とした地盤構成にあります。

安倍川扇状地

冨士川扇状地

右岸側は段丘を含む山地まで、左岸側ではほぼ潤井川を境として田子の浦に至るまで分布しています。比較的表層より玉石混じり砂礫等の礫質土によって構成されています。

冨士川扇状地

後背湿地

後背湿地は自然堤防と自然堤防または台地間に挟まれた地域に発達しています。

一般にシルト、腐植土、砂などの細粒土を主体として構成される軟弱な地盤です。

県内において代表される地域としては浜名湖北東の都田川中・下流域、磐田原台地と小笠山丘陵に挟まれる太田川流域の低地部、掛川層群に分類される丘陵間を流下する菊川周辺の低地部、榛原町では相良層群に分類される丘陵の谷地部(勝俣川及び坂口谷川周辺の低地部)、藤枝市では藪田地区、八幡~横内にかけて、焼津市では高草山南部よりほぼ朝比奈川を境とする地域、静岡地区では北部の浅畑低地、西部の丸子・小坂低地、東部の長沼低地~巴川流域、東南部の大谷低地など、東部では愛鷹山南麓よりほぼ国道1号線までに拡がる浮島低地、また狩野川の中流域の低地部があげられます。

台地

いわゆる段丘堆積物で、一般的に洪積台地として称します。

県内においては浜名湖西方の天伯原丘陵、三方原台地、磐田原台地、小笠山丘陵、牧ノ原台地、有度丘陵(日本平)、また東部では富士川左岸側に分布する岩淵段丘、蒲原段丘、由比川上流域に分布が認められます。

主として礫質土を主体とする良好な地盤ですが、三方原台地では表層において粘性土(洪積粘土)の分布も認められます。

造成地

埋め立て地、または山地及び丘陵地における切り土、盛土によって造成された地域です。
埋め立て地及び盛土造成地では人為的乱れ、また土質相違も十分に考えられます。全体に固結度が低く、沈下また地震時における安定性の検討が必要とされます。

山地及び丘陵地における切り土部においては比較的良好な地盤状態にある事が多いが、盛土と切り土を組み合わせた部分では各部で地盤強度が異なり、不同沈下障害を引き起こす場合があります。

これら造成地の場合は地盤調査は必須と考えます。